ウオッシュパン 三菱樹脂

外の洗い場(ウオッシュパン)改修と餅つき

その昔、昭和20年代後半(1950)位から親父が始めた、当初は兄弟の体力が出来上がるまでほとんど一人でついていた、実家には餅つきの道具一式揃っていた、臼と杵は相当高価なような話をしていたことが記憶にある。

今から20年程前、餅つきが現在の家へ移り、横の狭いスペースで臼を持出し、自家製釜戸2台で湯を沸かす、それぞれに蒸籠(せいろ、せいろう)を乗せ糯米をふかし手分けしてお餅を搗(もちをつく)いていた。

手分けとは兄弟男3、息子2、弟の息子2で11~22歳、加えてカミサンが2人、これで両親、兄弟計4世帯分の鏡餅、伸餅、と かき餅(欠餅、大きなナマコ形)を作るので相当な重労働であった、が終わるとつきたての餅に醤油をかけた大根おろしをからめ(からみ餅)てビールを飲みながら食べるのが何よりも楽しみ、辛めのおろしはなおさら美味しい、疲れも忘れ舌鼓を鳴らす、時折小さな臼の木屑とか若干の埃が混入しているのが臼を使った証拠になる。

気合を入れないと臼の縁をひっぱたいてしまう、こんな狭い所でよくやっていたもんだ

当時の周辺は比較的解放されてたので地面の振動とか、蒔きを燃して煙もくもく上げても近所からのクレームは無かったが相当迷惑かけていたと想像できる、後日建屋の反対側2階バルコニーに干してあった洗濯物が煙臭くなることに気づき、それからは台所のガスを使うようにしたが地面の振動だけはどうしようもなかった(今では絶対できない)。

昨年、今通っているスポーツクラブで正月に餅つきをやっていたので見ていたが、あまり上手くない、どれどれと久々に杵を持ち、つかせてもらったが想像以上の体力の衰えを痛感、臼の縁はひっぱたかなかったが終わったらかなりの息切れ、こんなはずでは無かったのに。

外の「洗い場」の話
外の洗い場(ウオッシュパン)は35年が経過した。
餅(糯)米をとぐ、釜の給水、餅のこね用水、終われば蒸籠、杵等の洗いは元より、なんだか忘れたが何しろ「洗い場」は頻繁に使っていた、その他スキーから帰ってきた時はスキー板、車のラック、チェーンとかの洗い、花の鉢植え・・・「洗い場」の掃除とかは水を流すだけで何も気にしていなかった。
多分卒業前の現役時代頃から「洗い場」の底にひびが入って次第に大きくなったと思われる。

ビバホームへは度々行くが「洗い場」が見当たらない、聞いても分かりませんの返事が随分長く続いていた、が昨年の夏店内をふらついていたらあった!これこれ、名称が違いハイカラ?な三菱樹脂インフラテック製「ウオッシュパン」と言う、大中小とあり早速、中を購入(約\5,000)。

直ぐに古い割れた「洗い場」を掘起した、完全に割れ水が長年の水道、雨の浸み込で底の土がぐにゃぐにゃになっている、古い「洗い場」はいきなり地面に置く(コンクリ等の土台はない)簡易設置スタイルで底に乗ったりすると土が軟らかいのと経年劣化も加わりもろにひび割れの原因になったんだろう。

割れた「ウオッシュパン」と配水管を延ばすはめになった部分

一見して面倒なのが配水管の位置が違い若干長くしなければならない、塩ビの長さサイズ、エルボー、継ぎ手、接着剤、・・・「ウオッシュパン」の排水溝と塩ビ管との接続に使うフキシブルホース等、フレキは掃除機で使ったのがありサイズぴったりでOK,でも面倒くさい、少しづつやることにした。

「ウオッシュパン」の図面では底にコンクリートブロックを両側に置くようになっていたので、出来るだけ近い形にした。

施工図面

固定方法の図面がない、「ウオッシュパン」の立水栓側に計8個の穴がある、その外側の横列4箇所をを利用して家の基礎コンクリートに穴をあけステンレスのアンカーを打って亜鉛メッキのLブラケット(t3.0)4個を取付け、タップをたて、ステンレスの(+)スクリュー(φ8)で止め固定することにした。
Lブラケットの表面はさらなる錆止めに手持ちのオートウェルドと言う強烈な接着剤を塗布しておいた。

アンカーの穴をあける振動ドリルはビバホームでレンタル工具貸出を利用した、非会員1泊2日で確か500円。
注意したのは横の水平左側2個ブラケットと「ウオッシュパン」間に3mmのアルミ板をかませて調整、どうやらOK。
「ウオッシュパン」固定後、地面と「ウオッシュパン」の間を余っていた古いモルタルをかき集め周囲を埋め仕上げて完成。

モルタルの乾燥待ち木枠を外したところ
後で交換するスクリュー

数ヶ月後気になっていた「ウオッシュパン」固定用+スクリュー(φ8)が建屋の壁が邪魔をして完全に締められないので、ステンレスのセットスクリューに交換した。

交換したスクリュー

外の洗い場(ウオッシュパン)と餅つきの話は無関係のようだが私には切れない思い出があるので一緒にした。

今年は久しぶりにスキー、チェーン等気分良く洗うことが出来た。